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竹下にとどまる103系観察録

筑肥線で長く活躍してきた103系1500番台のE03+E04編成(6両貫通編成)が、2月10日夜にDE10に牽かれて唐津車両センター(西唐津駅)を出発し、唐津線・長崎本線・鹿児島本線を経て南福岡車両区竹下車両派出(竹下駅)に到着しました。今年2月5日から順次営業運転を開始している305系のうち、W3編成に譲る形で運用離脱したもので、最終的には小倉総合車両センターに回送された上で廃車解体となります。

到着翌日の11日に、竹下駅に103系を見に行きました。つい最近まで筑肥線・福岡市地下鉄空港線で走り、大学通学にも利用してきた車両が去りゆくのは寂しい気がします。しかし30年にも渡って海のそばを走り続け、塗装も痛々しくなっているのを見ると、もう休むべき時なのでしょう。
E03+E04編成は、竹下車両派出の留置線のうち、最も本線および竹下駅ホームに近い線に留置されています。

103系1500番台E03+E04編成(E03側)

103系1500番台E03+E04編成(E03側)

連結器は機関車連結のために密着連結器から並型自動連結器に交換されており、密着連結器に組み込まれていたブレーキ用空気配管群のうち、ブレーキ管だけがホースで引き出されています。鹿児島方・西唐津方先頭車の助士側に編成番号「E03」が示されています。103系1500番台は、6両貫通編成を3両(制御車+電動車ユニット2両)ずつに分けて編成番号を付けており、E03編成とは写真手前側の3両のみを指します。

103系1500番台E03+E04編成(E04側)

103系1500番台E03+E04編成(E04側)


こちらがE04編成側です。上に説明したように、写真手前側の3両だけを指してE04編成と呼びます。基本的にはE01+E02、E03+E04といったように連番で編成を組みますが、片方の編成が検査入りしているときは、E01+E10のように組成相手が変わったり、また、3両編成車を組み合わせる変則的な組成をすることもありました。組成変更時も、西唐津方3両は奇数番号、福岡空港方3両は偶数番号の編成とする必要があります。

103系1500番台E03+E04編成(E04側)と811系

103系1500番台E03+E04編成(E03側)


営業運転時にはお互いに顔を合わせることのなかった、811系との組み合わせです。

通常の入場回送、また、先月のE01編成とE02編成の廃車回送の時は、6両貫通編成であっても3両1編成ずつに分割され、竹下車両派出に1日~2日だけ滞泊してすぐに小倉総合車両センターへ旅立っていたのですが、この編成はそれよりも長くこの地にとどまることが示唆されています。1つは、竹下車両派出到着後に後部標識(赤円板)が取り外されてしまったこと、そしてもう1つはこの掲示です。

103系1500番台E03+E04編成手歯止め注記

103系1500番台E03+E04編成手歯止め注記


手前の連結器には「専用手歯止使用中」の札、奥の後部標識掲示位置には「長期留置の為 1,2軸(4ヶ所)装着」と書かれた札が下がっていました。

1日~2日程度であれば空気ブレーキが抜ける心配もありませんし、手ブレーキ装置を作用させておけば十分です。また、手歯止め(ハンドスコッチ)をかませる場合も車輪1組(1軸)だけに行います。しかし写真の札にある通り、この編成に対しては車輪2組(2軸)= 1台車分すべての車輪に対して手歯止めが使われていることになります。長期留置による空気ブレーキ抜け転動を確実に防ぐための措置でしょうか。

これらの措置を行っていることから、少なくとも半月、場合によっては数か月単位での留置が考えられます。小倉総合車両センターの廃車解体作業場が手狭で、大量の車両を置くことができないためです。JR九州の過去の例では、423系や415系0番台、485系が廃車を前提とした保留車に指定された後、実際に廃車回送されて解体されるまでにおよそ1年半掛かった例が散見されます。